• 大阪市天王寺区で活動する所属税理士 松本裕志が、日々気になること書き記すサイトです。

私の税理士試験の勉強方法(法人税法 1年目)

Contents

はじめに

 どうも、所属税理士の松本裕志です。以前、私の税理士試験の勉強法(簿記論・財務諸表論)を掲載しました。
 今回は、税理士試験の3科目 法人税法について書いていきたいと思います。

簿記論・財務諸表論の受験後

 簿記論・財務諸表論に手応えがあったため、迷わずに税法科目に進むことを決断しました。
 税法科目ですが、税理士試験の受験資格を得た際に、『法人税法』『消費税法』『相続税法』を選択しようと決めていました。

  この3つの科目を選んだ理由は、下記のとおりです。
1.今の事務所で長く働くなら所得税法より法人税法を勉強した方が業務に活かせるため。(この当時でも法人の担当数が、30社以上あったため)
2.ほとんどの法人のクライアントが、消費税の納税義務者であったことから消費税法に精通している方がいいと感じたため。
3.法人・個人のクライアント先から相続・贈与・事業承継の相談を受ける機会が多かったため。
4.国税徴収法や酒税法などは、合格ラインが高く、ひとつのミスが合否に影響すると聞いたので、性格的に合わないと判断したため。
(自分の選択した科目以外は、ほぼ調べていません。詳細を教えていただけると助かります。)
 
 弊社の所長は、国税徴収法や酒税法などのミニ税法を受験することを勧められましたが、ソルジャー隊長のキン肉王家三つの心得えのとおり、最初の科目は、法人税法を選択しました。
(キン肉王家三つの心得えは、キン肉マンの第30巻をご参照ください。)
 選択必修科目である『法人税法』か『所得税法』は、最終的に合格しないといけないので、一番最初に合格すれば後はどうとでもなると考えていたのも大きかったですね。

 簿記論・財務諸表論の受験後からお盆明けまでは、横溝正史の金田一耕助シリーズを読みながらじっくり休養に充てて、法人税法の開講を待っていました。

法人税法の勉強(1年目)

これから法人税法を勉強される方へ

 最初にお伝えしておきますが、税理士試験で5つの科目を受験し、合格をしましたが、法人税法が圧倒的に苦しかったです
 簿記論・財務諸表論が、地球侵略時のベジータとしたら、消費税法はフリーザ、相続税法は完全体セル、法人税法は魔人ブウ(純粋悪)といった感じです。
(あくまで私の体感です。)
 受験していた当時の状況や受験回数が増えたことでの経験などもあり、単純比較は難しいですが、法人税法は苦しかった記憶しかありません。
 私のように日中フルタイム(学校がある日以外は残業もしていました)で働いていても合格は可能ですが、プライベートな時間はほぼありませんでした。
 これから法人税法を受験しようとお考えの方は、相当の覚悟をもって挑まれた方がいいかと思います

勉強開始から初受験まで

 資格学校は、簿記論・財務諸表論でお世話になった資格の学校TACを選択しました。資格の学校TACの場合、講師が現役の税理士であることから実務に直結するお話が聞けると思ったので、迷わず資格の学校TACを選択しました。
 簿記論・財務諸表論は、難波校で勉強しましたが、梅田校の備後先生の評判がすごく高かったので、通学に時間がかかりますが、法人税法は梅田校で受講しました。

 評判通り、いやそれ以上に備後先生の授業は分かりやすくて、楽しかったです。本当に初学の人でも理解できるくらい分かりやすく教えていただけます
(大事なことなので2回いいました。)

 授業はレジュメを中心に進められますが、このレジュメがすごくいい!税理士になった今でも時折見るぐらい参考になります。私の法人税法を合格できたのも備後先生の授業を受けたからだといっても過言ではないと思っています。

 法人税法の計算は、質・量ともに大変でしたが1年目でもそれなりに対応できました。もちろん、2年目以降の受験経験者の方と比較すると差があるなとは感じていましたが、本試験までに差を縮める可能性はあると思っていました。


しかし、1年目の不合格になった最大の原因は理論でした。

 財務諸表論で理論を勉強しましたが、数回理論テキストを見れば、ある程度すぐに覚えることができたので、法人税法も同じような感じで理論暗記をしていました。
 しかし、法人税法は、単純に理論暗記数が多いこと、私が受験していたときは事例に対する当てはめなど、理論マスターを覚えることに加えて応用力が問われていたので、そもそも勉強方法が間違っていました。
 また、理論に力を入れると計算の点数が伸びず、ミニテストからなかなか点数が伸びずに最後の最後まで苦労しました。
 たまに計算・理論が得意論点から出題された実力テストは、上位15%だったときもありましたが、基本的には上位40%前後から抜け出すことが出来ずに計算問題も苦手論点を残し、理論暗記もA,Bランクしか覚えることが出来ず不安の中で試験日を迎えることになりました。
 

当然に試験は不合格でした。

 計算問題は、合格ラインとそれほど差がなかったですが、理論問題が合格ラインには程遠く、本当に合格することが出来るのだろうか?と失意のまま1年目の受験は終わってしまいました。

まとめ

・法人税法は、私が受験した科目の中では圧倒的にしんどかったです。受験をお考えの方は相当の覚悟をもって挑んだ方がいいと思います。

・財務諸表論を勉強された方で、法人税法を税法科目の最初に科目に選択した場合は、理論は全く別物と考えて勉強してください。同じ勉強の仕方では対応できませんでした。

失意のまま1年目の受験を終えた私は、法人税法2年目の受講のため資格の学校TACに向かうのであった。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA