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私の税理士試験の勉強方法(簿記論・財務諸表論 試験合格まで)

Contents

はじめに

 どうも、所属税理士の松本裕志です。前回に引き続き私が税理士試験でどのように勉強したかを書き記したいと思います。
 今回は、直前期から試験合格までのことを書いていきたいと思います。

税理士試験受験

ゴールデンウイーク

 資格学校の4月最後の授業がゴールデンウイーク直前まであったと思います。ゴールデンウイークは、授業が休みになるのでゴールデンウイーク期間中に9月から4月までの学習内容を徹底的に復習します。
 
 私の場合は、地方に転勤した友達が帰省するので、1日だけ計算問題を解かない日を作りました。
 しかし、待ち合わせまでの時間や移動時間中は理論暗記の時間に充てていたので全く勉強をしなかった日はありませんでした。
 この日以外は、朝から晩までひたすら勉強をしていました。

直前期(5月から試験前日)

 5月からカリキュラム最終日までは、直前期でいよいよ本番に向けた勉強が始まります。
 基本的には、上級コースと同じく講義回と演習回が交互に行われます。直前期の最初の授業では、今年の試験委員対策の講義もあったと思います。

 直前期からは、いかに得点を重ねるかに主眼を置きます。上級コースで試した5分間は問題に手を付けなかったり、解く順番を変えることはしません。ただひたすらに1点でも多く点を取ることに全力を尽くします。

 ただし、私の場合は、3月決算のお客様を多く担当していたので5月から6月中旬までは大変忙しい日々が続きます。個人の確定申告も終わり体力的に疲れがピークに達しています。

 そこで、この期間に行っていた勉強方法は、

1.演習で間違った問題の分析をする
 演習で大事にしていたことは、点数や順位を気にするのではなく、基本的な論点の取りこぼしがないのか、間違った問題はケアレスミスなのか?間違っても合否に影響がないような捨て問なのか?を確認します。
 
 税理士試験の場合、特に簿記論は、誰もが解ける基本的な論点を取りこぼしてしまうと致命傷になります。税理士試験の合格基準は、満点の60%と公表されていますが、簿記論で満点の60%を取ることは至難の業です。基本論点を取りこぼしてしまうと合格は遠のきます。
 私が合格した年の自己採点でも60%弱しか取れませんでした。

2.新しいことには手を出さない
 この時期になると他校の方が評判がいい、他校では自分が勉強していない論点を勉強しているなどさまざまな情報を耳にするかもしれません。
 しかし、直前期にそういった新しいことに手は出しませんでした。私の場合は、日中は働いているので勉強できる時間が限られています。新しいことに手を出してしまうことによって基本論点の復習時間が減ってしまうことを嫌いました。
 もちろん、専念で時間がある場合は、新しいことに手を出して試験に対する不安を取り除いてもいいと思います。

3.体調が悪ければ無理をしない
 5月から6月までですが、体調が悪ければ無理はしません。この時期に風邪などをひいて勉強が出来なくなってしまうと取り返しが難しくなります。体調が悪ければ早めに就寝して早朝に勉強したり、机に向かわずにベッドなどで横になりながら勉強するでもいいと思います。
 7月に入れば否が応でも勉強します。残り1カ月間走り切れるだけの体力をチャージするためにも5,6月は無理をしませんでした。

4.7月から試験前日までひたすら勉強する
 試験まで残り1カ月、ここまでくれば試験前日までひたすら勉強するだけです。ただし、7月中旬で資格学校のカリキュラムが終わってしまいますので、カリキュラム終了後から試験前日までは、1日1日なにを勉強するのか計画を立てておきましょう。
 私の場合は、簿記論と財務諸表論を同時に勉強していたので、簿記論は基本論点の見直しと演習の解きなおし、財務諸表論の理論暗記を中心に計画を立てました。

試験前日・当日

試験前日

 試験前日は、有休を使って最後の勉強に充てました。といっても1日で大きく変わることは考えにくいので、試験前日は理論テキストを眺める程度でした。

しかし、思わぬアクシデントに見舞われました

 

 夕方から急激に体調が悪くなり39℃の熱が出てしまいました。
 頭がぼーとして寒気がしてきたので夏風邪をひいたようです。翌日の試験まで残り十数時間しかないためクーラーを切って大量の汗をかくことによって熱が下げることにかけて早々に布団に入りました。

試験当日

 前日の夕方に39℃の熱が出たため、状態は最悪でしたが大量に汗をかいたことで37℃台まで熱が下がりました。
 熱があって体調は最悪でしたが、頭はスッキリしていたので予定どおり試験会場に向かいました。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、今年の試験であれば断念せざるを得ないと思います。最後の最後まで体調管理は気をつけてください。

 私が受験した年はインテックス大阪で、地図上では駅から近いと思っていましたが、インテックス大阪が広いため試験会場までは予定していた時間よりもかかってしまいました。

 今後の課題として試験会場の下見はした方がいいと思いました。また、一般的に公表されている駅から会場までの徒歩時間よりかかると思った方がいいでしょうね。

 試験自体は、簿記論で記述問題があったり途中トイレで離席しましたが、上級コースで色々な対策を練っていましたので焦りもなく持っている力を出し切れました。
 アクシデントがないとは限らないので、想定できるアクシデントは、遅くとも4月までに対策を練っておいた方がいいねしょうね。

 試験後は、気が付いたら自宅に戻っていたので、どのルートを通って自宅まで帰ったのか覚えていませんでした。熱があったこともありましたが、すべての力を出し切ったのかなと思います。

試験後から合格発表まで

 試験があった週末に各資格学校が公表する解答速報を確認したところ合格ラインを大幅に超えていたため、9月からは税法科目に進むことを決断しました。
 税法科目は、法人税法、消費税法、相続税法を受験することを最初から決めていたので、まずは法人税法を選択しました。
 この話の続きは、機会をみて書く予定です。

 合格ラインは大幅に超えていたので簿記論・財務諸表論のテキストは処分して合格発表を迎えましたが、ボーダーライン前後や合格基準点ギリギリの場合は少しでも勉強を続けた方がいいと思います。
 試験終了後から12月中旬の合格発表までに4カ月近くあります。この間全く勉強しないと学力が大幅に落ちるため、合格に自信がない場合は勉強を続けた方が翌年に繋がると思います。


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