• 大阪市天王寺区で活動する所属税理士 松本裕志が、日々気になること書き記すサイトです。

私の税理士試験の勉強方法(簿記論・財務諸表論 9月から4月まで)

Contents

はじめに

 どうも、所属税理士の松本裕志です。当ホームページを開設して約2か月が経過し、これまで仕事上で調べたことや気になったことを掲載してきました。
 今回は、趣向を変えて私が税理士試験でどのように勉強したかを書き記したいと思います。(決してネタ切れということではないですよ(汗))
 今年の税理士試験の受験生は、新型コロナウイルス感染症の影響で思うような勉強が出来なかった方もいらっしゃるかと思います。また、来年の税理士試験を受験予定の方に少しでも参考になればと思います。

税理士試験を受けるまで

いきなりの躓き

 税理士試験の勉強法をお話しする前に税理士試験を受験するに至るまでの経緯をお話しします。
 税理士試験の勉強法なのになんで受験に至るまでの経緯を書くんだよ!と思われるかもしれませんが、税理士試験を受験するまでの間に起ったことが、結果的に簿記論・財務諸表論の勉強に繋がっているのです。

 時は遡り平成20年4月、税理士になるため、ゆうちょ銀行を退職して神戸の税理士事務所に転職しました。
 税理士事務所で実務経験を積みながら税理士試験を受験しようと目論んでいました。

しかし、転職後に重大な事実に気づきます。

 



 






 当時の私には税理士試験の受験資格がなかったのです。
 (ちなみに当時簿記2級も合格していなかったので、よく採用していただきました。たぶん20代だったからなのかな!?若さって素晴らしい!)

 受験資格を改めて調べてみると日商簿記1級か全経上級に合格すると、当時の私でも税理士試験の受験資格が付与されるので、受験資格を手に入れるため、まずは日商簿記1級・全経上級に合格を目指しました。

日商簿記1級・全経上級受験

 簿記2級は市販の書籍を数冊購入してあっさり合格しました。
 さすがに日商簿記1級・全経上級は、資格学校に通って勉強することを選択しました。
 当時、神戸市長田区の税理士事務所に勤めていたので、仕事終わりに通えること、事務所の方から勧められたことから資格の大原 神戸校で勉強することを決めました。
 日商簿記1級か全経上級もすんなり合格して20代で税理士試験に合格してやる!と意気込んでいましたが、

合格するまで1年半以上の時間を要しました

 日商簿記2級をほぼ満点で合格できたので、商業簿記・会計学・工業簿記は初回の試験の頃から合格基準点に到達することができました。
 しかし、原価計算がどうしても最低基準得点の40%以上を超えることができなかったのです。
 初回の受験でそれなりの手応えがあったので、次の試験では合格できるだろう…と高を括っていたことも災いして、その後もどうしても原価計算が最低基準得点に達しないで不合格が続きました。
 当時の私の心境は、

 30歳になるまでに何の結果も残せないのであれば、税理士を諦めて会社員になると期限を決めて臨んでいたため、精神的にかなり追い詰められていました。
 今に思うと税理士試験を勉強していたときよりも、この当時が一番苦しかったと記憶しています。
 神戸の税理士事務所を退職し、現在の嶋仲税理士事務所に就職したので、必然的に大原の神戸校から難波校に変わりました。

 授業を何気なく聞いているうちに、『あれ、同じ学校の同じ授業なのに理解度合いが違うじゃないか!』と感じるようになりました。
 これって、他の学校の授業も聞いた方がいいじゃない!?しかも、よく比較対象にされる資格の学校 TACの方が駅から近いじゃない!と気づき両校に数回通って自分に合うところで勉強することにしました。
(別に資格の大原が駄目なわけではないでよ。実際に合格者数はそれほど変わらないと思いますし、テキストもカリキュラムも充実していますが、私には合いませんでした。)

 最終的には、駅から近いこと、Webフォローが充実していた資格の学校 TACで勉強することにしました。
 資格学校を変えたことも相して、ようやく平成23年に税理士試験の受験資格を得ることができました。

税理士試験受験

 ともあれ税理士試験の受験資格を得たものの、平成23年度の税理士試験の申込期限が過ぎていたので、平成24年度の税理士試験に向けて準備をすることにしました。
 もちろん、資格学校は日商簿記1級・全経上級の時と同様に資格の学校 TACを選択しました。
 コースは、日商簿記1級・全経上級で商業簿記・会計学には自信があったことから年内完結+上級コースを選択しました。

 税理士試験を受けるにあたって、絶対にやると決めていたことは、

1.授業は休まない
 当然ですが、授業は休まないこと。授業に全て出席したとしても必ず合格できるわけではありません。
 しかし、独学では得ることが出来ない(出来るとしても時間を要する)ものが授業にあります。正直、授業に全て出席することが受験資格だと思ってやっていました。
 そのためにも体調管理には細心の注意を払っていました。1年間の長丁場なので色々な誘惑がありますが、我慢です。
 ちなみにTACにはWebschoolが標準でついていたので、時間があれば通信講座の講師の授業も受けていました。

2.課題(TACでいうトレーニング)はすべてやる
 仕事をしながらなので、授業を受けるだけでも疲れますが、インプット以上にアウトプットが大事です。
 実際に解いてみないとどの程度の時間がかかるのか?どこまで理解をしているのかが分かりません。しんどいですが、課題はすべてやります。

3.あくまで8月にピークにもっていくこと
 途中のテストや6月の全答練の成績は、それほど重要視していませんでした。
 日中は仕事をしている以上、勉強時間が限られます。また、突発的に直前期にエネルギーを使う仕事が入るかもしれません。
 私の場合は、一旦ゴールデンウイークにピークにもっていき、6月から試験当日までにもう一度ピークになるように調整していました。

年内完結期(9月~12月)

 年内完結は、9月から開講で12月までに基礎を固めるコースだったと思います。
 受講して思ったことは、
『あれ、話している内容は、日商簿記1級・全経上級で勉強した内容と同じやん!』、『工業簿記も原価計算も勉強しなくていいの!?』
 特に原価計算の呪縛から解き放たれた私にとっては、簿記論・財務諸表論の授業は余裕をもって受講することが出来ました。
 遠回りに思えた日商簿記1級・全経上級ですが、結果的には簿記論・財務諸表論の勉強のアドバンテージになったので、無駄にならないでよかったと感じていました。

 ただ、この当時は別の問題が発生します。

 実は、簿記論を月曜日・木曜日、財務諸表論を火曜日・金曜日の夜間に組んでいたので、月曜日・火曜日の課題を水曜日の仕事終わりにこなしていました。
 通院や散髪などの私事を水曜日に入れてしまうと水曜日は、課題の消化するために夜中までかかり、寝不足のまま翌日仕事をするはめになります。
 ちなみに週末は、土曜日の午前中は体力回復にあてて、土曜日の午後と日曜日に木曜日・金曜日の課題の消化、その週の勉強の復習にあてていました。
 
 当時は20代で体力が有り余っていたのでできたことですが、30代後半の今では恐らくできないでしょうね。

 体調面での不安はある中、成績もよかったことから充実した日々を過ごしていました。

上級コース期(1月~4月)

 上級コース期は、1月から4月までで講義回と演習回が交互に行われるアウトプット中心のコースだったと思います。
 この頃から8月の本試験に向けての対策を試し始めていました。
 具体的に試したことですが、

1.演習の開始から5分間は問題に手を付けずに他の受講生と比べて不利な状況の中で演習を解く。
 
 TACで問題を解くときと試験会場で本試験を受けるときでは、状況が違います。緊張感がある中で解かなければなりませんし、試験当日に体調がよくない恐れもあり得ます。
 また、一番恐れていたのは、いきなり難しい問題に取り掛かってしまい頭が真っ白になって本来解ける問題まで解けなくなってしまうことです。
 本試験でスラスラ解けることがベストですが、最悪の事態も想定しておかないとパニックになると思いました。
 解けない問題にあたって焦りを感じても、数秒ほど時間をおいて気持ちをリセットする方法も模索していました。
  
 本試験と同じ環境を作り出すことは不可能なので、回答時間を5分減らすことによって、演習に臨んでいました。
 ちなみに一度わざと徹夜をして寝不足の状態で受けたこともあります。

2.解く順番を変えてみる
 
 簿記論は、大問が3題で1,2問目が個別問題、3問目が総合問題だったと思います。
 財務諸表論は、大問が3題で1,2問目が理論問題、3問目が計算問題だったと思います。
 どの問題から解くか決めてはいなかったですが、計算問題に自信があったので、簿記論・財務諸表論共に3問目を1時間確保できるように時間配分していました。
 
 同じ論点でも課題などで個別問題を解く場合と演習で総合問題を解く場合では、ペース配分や全て解くのか部分点狙いなのか考慮することが違います。
 どの問題に時間をかけるべきなのか?どれから手を付けるべきなのか?は、演習を通じてしか経験することが出来ません。
 演習を受けるときは、上記のことを踏まえて色々試して、自分に一番合う解き方を探していました。 

3.他の資格学校や会計人コースなどで情報収集

 講義回が少なくなったことで課題の量が少なくなったことから、日商簿記1級・全経上級の勉強の際に感じた他校の授業との比較や会計人コースなどの書籍から情報収集を行いました。
 TACと大原では、若干ですが勉強する範囲が異なるように思えたので、念のため情報収集をしましたが、個人的には必要なかったなと思います。

 会計人コースは、他の人の勉強方法や付録が魅力的だったので気になる回のみ購入しました。
 TACの授業は夜間の時間帯で受講していたので、社会人の方も多く他の受験生に話しかけづらかったです。他の受験生の勉強方法を知るのは面白かったです。


4.理論の回転

 日商簿記1級・全経上級と大きく違う点は、財務諸表論の理論の得点比重が高いことです。
 財務諸表論の計算問題は、簿記論の勉強でカバーできますが、理論問題は対策を取らないと対応できません。
 そこで、理論テキストを携帯して隙間時間が少しでもあれば読み込む習慣を作りました。
 
 目標は、ゴールデンウイークまでに80%以上を暗記すること。理論暗記が少しでも遅れてしまうと直前期の勉強に焦りが出ると予想したので、かなり前倒しをして暗記をしていました。
 3月頃には、計算問題は簿記論で勉強をして、理論問題は財務諸表論で勉強をする棲み分けをしていました。

 実際に使用していた理論テキストです。授業で重要と思ったことや気になったことをメモして丸暗記ではなく理解するようにしていました。
 後の税法科目では理論暗記回転表を作成して、理論暗記を見える化していましたが、暗記量がそれほど多くなかったので、理論暗記回転表は作成しませんでした。

まとめ

 以上、税理士試験を受けるから上級コースまでのお話でした。
 ここまでのまとめですが、

1.資格学校はたくさんあるので、ひとつに絞らずに自分に合った学校(講師の相性も含めて)で勉強してください。

2.授業に出席することや課題を消化すれば合格できるわけではありません。
 しかし、合格への最短のルートは授業に出席して課題を消化すること、特にアウトプットを数多くこなすことが重要になります。
 授業に出る・課題をこなすために体調管理が重要な鍵となります。


3.8月の本試験に自分の力を最大限に発揮できるよう全ての授業・演習を工夫して受講する。
 資格学校で受ける演習は、あくまで練習です。順位や得点を気にするのは試験直前だけでいいと思います。その時期にしかできない事を試してみましょう。

 直前期から試験当時までのお話は、次の回でお話しします。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA